子どもたちの中には、どうしても水が苦手な子どもがいます。
プールの日は、お休みしたり見学が続いたりで…こちらとしては、何とか少しでも水に親しませたいなぁと思ってしまいます。
そこで、指導の一工夫です。まずは、スイミングなどで鍛えられていて水泳が得意な子どもと、苦手な子どもでバディを組みます。
その上で、こう宣言をします。「プールの中に、顔をつけてはいけません!」(特に見学している子どもたちにもしっかり聞こえるように!)
「いやいや、水泳だからまずは顔を水につけて潜ることを覚えて、水に慣れさせるのでは…」と思われるかもしれませんが、水に顔をつけることが怖いのですから、いきなりそんなことをするとますますプールから遠ざかります。
心配しなくてもプールにさえ入ってくれれば、周りは水だらけですから自ずと顔に水はかかるものです。(笑)
ですから、苦手な子どもの指導の基本は、「ちょうちょ泳ぎ」になります。
まず、苦手な子ども安心して立ち上がれるような浅い方のプールサイドに立ってもらいます。
片手をプール再度の縁にかけて、バディの子どもに苦手な子どもの後ろから、頭を支えてもらって「背浮き」の状態を作ります。(これがまた体がカチンコチンで一苦労です。最初は、先生が抱き上げないと難しい子どももいます。)
作ったら、その「背浮き」の姿勢から「立ち上がる練習」をします。
プールサイドの縁に手をかけている反対側の手を上から下にかいて、頭を起こします。(同時にバディの子どもは苦手な子どもの顔がつからないよう、頭を軽く持ち上げます。)
何度も何度も練習をしながら、プールサイドの縁を掴んでいる手も同時に下にかけるようになって、「いつでもこうすれば立てるんだ」という、安心感を持てるようにします。
決して焦ってはいけません。そうして、プールサイドの縁から少しずつ離れながら、立つ練習をしていきます。
「背浮き」の状態ですが、水が怖いですから体が緊張しています。
足の踵が水面と垂直に立っていたり、手がこわばっていたりしますが、バディの子どもには、首筋の緊張を解くために頭を下から支えてゆっくり左右に揺らしながら、プールの中を散歩してもらいます。
苦手な子どもの方には、「手のひらを下に向けて、ゆらゆら或いはパタパタと水を下に押してごらん。」などとアドバイスします。
足の緊張の方は、背浮きの状態では難しいので立った状態で片足ずつ、つま先を伸ばす感覚をつかんでもらう方がやり易いです。
バディの子どもには、背浮きの状態で頭がだんだん軽くなってくる感覚がわかるから、苦手な子どもとコミュニケーションしながら、両手で頭を支えているのを例えば片手、指3本、指1本と数を減らしていくように指示をしておきます。(これも、決して焦ってはいけません。)
安定した「背浮き」の状態が作れるようになれば、脇をしめたままで良いので、肘から下で片手ずつ手の甲を小指側から水面に出して、パチンと叩くように手のひらで水を後ろに押せるように指導します。
左右の手の高さが、だんだんと高くなり頭より高くなれば、完全に「背泳ぎ」になります。
子どもによって、出来るようになるスピードは違いますから、焦らずにやると良いと思います。
さらに、バディの子どもたちが水泳を楽しむ時間の確保と「ありがとう」をお忘れなく!
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!

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