「塗り絵」の指導から…

中学校の先生からのご質問です。

「塗り絵をはみ出さないようにする練習は、自身のコントロール向上につながりますか?」

結論から言うと、「つながる可能性もあるし、つながらないかもしれない」ということになろうかと思います。

このご質問は、研修の中での子どもたちの「絵」や「文字」からの「見取り」の説明の中から出てきたものです。

実は、人の身体をコントロールしている神経のネットワークと心をコントロールしている神経のネットワークは、多くを共有しています。

従って、子どもたちの絵を見て、塗りたいところからはみ出してしまったり、線がはみ出してしまったりする場合、「まだまだ自分をコントロールできないのかな?」と推察することができます。

下の3歳児の3枚の絵を見てください

<絵①>

<絵②>

<絵③>

3歳児ですから生まれ月の影響が大きいので、逆に分かり易いと思うのですが、みんなで集まってじっと待つとか、みんなで一緒に何かをするとかが、どの子どもが難しいのかは一目瞭然だと思います。

こうして、「塗り絵」を通して子どもたちの発達の状況を読み取ることができますが、幼い子どもたちが楽しんで「塗り絵」をすることは、自己コントロールの力を高めるのに役立っていると思われます。

これが、小学校の高学年や中学生になってどうかは、かなり難しいかもしれないと考えています。

理由はシンプルで、一度や二度やったから改善しましたというのは、極めて怪しいものが多いからです。

何事もなにがしかの効果や成果を得るには、一定期間継続する必要がありますから、幼い子どもたちが「塗り絵」を楽しんで何度も取り組んだとしても、これらの学齢の高い子どもたちが果たして「塗り絵」を継続的に楽しめるかどうかだと思われます。

学校園では、生産的能力の一つとして、みんなで一緒に行動することが求められがちです。

「塗り絵」だけではなく、子どもたちの発達の状況を見ながら、様々な機会を通して育んでいけたらと思います。

笑顔で 元気に 逞しく!

ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!

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