「どんな気持ちだった?」

前回のご質問の続きです。

今回も、黄色のラインを引いた部分について考えてみました。

『配慮を要すると云う事ではないのですが、子どもたちから、「〇〇さんに、こんなことを言われた、嫌な事を言われた体の〇〇を叩かれた」と言ってくる事があります。そんな時、相手の子どもも呼んで、話を聞くのですが、大体「先にこんなことを言われた、先に体を叩かれた」といいます。時には、泣いていて話の内容が分からないこともあります。そんな時、私はその現場を見ていないので、どちらか一方を叱ることもできません。「どちらも悪い、ケンカしないで仲良くしましょう」と言うようなことで納めてしまいます。子どもたちは納得しているようには、思われません。このような時には、どのように対処したら良いのか教えていただければ嬉しいです。』

トラブルがあって、子どもたちの事情の聞き取りをするのですが、その時普段の観察からそれぞれの子どもたちの特性や特徴を見ていくことが必要です。

例えば、ADHDの傾向がある子どもたちは「短期記憶」が苦手という特性を持っていますから、事情を聴こうとしても、「わからん。」「覚えてない。」ということがあります。

ついさっきのことだから、忘れるなんてことはない!と思うのですが、「嘘」をついているわけでもなく、本当に覚えていない場合があるのです。

勿論、叱られたら嫌だから、「嘘」をついている場合もあるでしょう。

それでも、このような特性を持っている子どもがいるということを知っているだけで、落ち着いた関わりができます。

特に、真面目な先生方は「嘘」をつくことに対して、厳しい側面がありますから、「嘘をついている」と思うだけで感情が揺さぶられてしまい、冷静さを失ってしまうこともあります。

近年は外国籍の子どもたちも増えています。保護者の方々と接していると「嘘をついてでも、自分を守れないようでどうするんだ!?」という文化を持っている国柄もあることがわかります。

日本人の感覚としては、受け入れがたいところもあろうかと思いますが…とにかく、冷静に落ち着いて関わっていきたいものです。

では、その時の基本原則です。

上記の理由から「なぜ叩いたの?」「何で、こうなったの?」と尋ねることは、ダウトです。

そうではなく、「その時、どんな気持ちだった?」と尋ねることはOK!です。

「そうか、腹が立ったんだ。」「嫌な気持ちだったんだ。」などと、上手く「感情」を引き出せたら、した方も、された方にどちらにもその「感情」に寄り添います。

ちょっと待って…事実関係を知らないと…と思いましたか?

その通りです。

双方の言い分だけではなく、より正確な事実関係を知るためには、「周りの子どもたちの視点」が必要です。

一緒に過ごしていると、周りの子どもたちの方も、お互いに誰がどんなキャラクターなのかを理解してきていますから、トラブルの一部始終を見ている可能性が高いです。

その時に、その集団の「質」(子どもたちの成長)が問われます。

その集団の「質」を育んでいるのは、このような時の指導者の関わり方でもあるのですが…

笑顔で 元気に 逞しく!

ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!

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