近年の暑さもあって、「運動会」の時期を秋から春に変更して実施している学校が増えたように思います。
その「運動会」の練習について子どもたちに聞くと「運動会」は好きだけど…「運動会の練習」は嫌いという子どもは多いと思います。
理由は簡単で、面白くないからです。
一例をあげると、「綱引き」という種目の練習をする場合、入場の仕方(合図や掛け声)から、集まり方、綱の持ち方、勝敗がついた時に笛やピストルなど合図があったときに絶対に綱を離さないこと(安全面)、引き方、掛け声の出し方、場所の入れ替わり方、勝った時の万歳の仕方、退場の仕方等々、多くの指導内容があります。
ところが、「綱引き」なのに「綱」を出すこともなく練習のための練習をやっている残念な場面を見かけることもあります。
例えば、入場行進をせず笛などの集合の合図で、子どもたちに「ヤー」と元気な掛け声を出して「綱」まで走って集まるよう指導する場面があります。
よくあるのは、指揮の先生から「『いやぁ~』じゃない『ヤー』です。やり直し!」とか言われて、何度も観覧席から、行ったり来たり…子どもたちが楽しい訳がありません。
運動会の時、保護者の前で恥ずかしくないようにちゃんと入退場ができるようにしたいという先生方の気持ちは分かります。入場から順番に指導したいという、真面目さも分かります。
しかし「綱引き」は、「綱」を力いっぱい引くという「競技」を通して、楽しく上腕の筋力を鍛えたり、下半身の筋力や体幹を鍛えたりするものです。
ですから、「綱引き」ではお互いに「綱」を全力で引き合い、勝敗を楽しみながら鍛えたいものです。
例えば、入場から順番に練習するのではなく、「綱」のところにまず子どもたちを並ばせましょう。
まずは、綱の持ち方や「安全面の指導」をしたら、すぐに「綱」を引かせましょう!
何の指導もなければ、無言で引きあっている「綱引き」らしからぬシーンになるかもしれませんが、最初はそれでOK!です。それでも、勝敗はつきます。
「綱」を置かせて勝敗の確認をしてから、子どもたちに尋ねます。
「どう、もう一回やりたい?」
負けた方は、大抵こう言います。「もう、一回やりたい!」
「では、上手く場所を交代できたらやりましょう!やり方は~」と説明すれば…子どもたちはしっかり聞いています。
その後、作戦タイムをとって「綱」を引く時の掛け声をみんなで決めるのも良いでしょう。さらに、時間があれば退場の仕方を覚えて、「入場が上手くいけばもう一回『綱引き』をやりましょう!」と言えば、子どもたちは「やる気」を持って入退場の練習をするでしょう。
ですから、「綱引き」の練習にもかかわらず、「綱」が出ていないなどというのはもっての外です。
せっかくの運動会ですから、競技という特性を生かし、勝敗を楽しみながら練習に取り組み、子どもたちの体を鍛えていきましょう。
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!

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