最初が肝心!

新卒の時の学年世話係のN先生は、まさに教師の鑑のような、ステキなベテランの女性の先生でした。(振り返れば、つくづく良き出会いをさせていただいています。<(_ _)>)

さてそのN先生に、4月の最初に言われた言葉、

おそらく当時は素直で初々しい(?)私は「ハイッ!」と良い返事はしたのですが…恥ずかしながら「最初が肝心」という言葉は知っていたものの、実際のところ何のことやらチンプンカンプン???でした。

この「最初が肝心」のカギを握っているのが「ラポール形成」(信頼の醸成)にあります。

一つ例をあげると、

朝の通勤時に、駅まで到着して電車に乗ろうとしたら、財布を忘れたことに気がつきました。その時近くに立っている見知らぬ人に「すみません。1000円貸してください。」と言えるかどうかです。

通常は、例え1000円であっても、言えません。

*言えない方が良いと思います。(笑)

理由は簡単、相手は知らない人だからです。

通常であれば、信頼関係の無い人に、そんなこと頼めないものです。

関係が深くない「他人行儀」の関係ですからそんなこと言えないものです。

だからこそ、「最初が肝心」であり、この「他人行儀」を活用するのです。

最初の出会いで教室でたった一人の大人であり担任である自分が、どのような方針でこのクラスの学級経営を進めていくのかを示すことができると、相手の子どもたちも「そうなんですね。」と受け入れやすいのです。

それが、2日経ち3日経ちすると、子どもたちとの様々なやりとりをしている間に、良くも悪くも関係性が出来上がっていくものです。

つまり、意識していても、無意識であっても、担任と子どもたちとの関係性はどんどん形成されてしまいます。

当時、教育の法則化運動を主宰されていた向山洋一先生の「教室ツーウェイ」という月刊誌に「黄金の三日間」という特集が組まれていましたが、これこそまさに「最初が肝心」そのものです。

私が考える力の注ぎ方の割合は、以下のようになります。

働き方改革の時代に、こんなことを書くと叱られるかもしれませんが、本当のことです。

実際に、ここにしっかり力を注ぐことができれば、1年を通して学級づくりがラクに楽しくなりますから、これこそが本当の意味での働き方改革になると思います。

笑顔で 元気に 逞しく!

ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!

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