学級づくり計画案から②<自分に厳しく、他人に…>

もう一点、学級づくり計画案から…「2.どんな集団・個に育てたいのか」という項目がありました。前回とは別のクラスのある高学年のものを抜粋します。

2.「どんな集団・個に育てたいのか」

自分に厳しく、他人に優しい子→自分のやるべきことを最後まできちんとする。また、自分の周りの人を大切にする。思いやりをもって行動する。相手の話を目と心で聞く。

・けじめをつけて行動する子→休み時間と授業の切り替えを素早くできる。すき間の時間も今やるべきことを見つけて、行うことができる。

どのように、感じられましたか?

随分、真面目なきっちりした先生なんだなぁと私は感じました。

そして、ある意味典型的な先生方の好みそうな「個(集団)」のイメージだなぁと思いました。

どんな集団・個に育てたいのかの目標に「自分に厳しく、他人に優しい子」とあります。

もし、「自分に優しく、他人に厳しい」のであれば、道徳的にも「もしもし…大丈夫?」ですし、そういう人は間違いなく嫌われますからそんな目標を立てる人は居ないでしょう。

只私は、これまでの人生で「自分に厳しく、他人に優しい人」に出会ったことがありません。

それは「たまたま、あなたの出会いが無かった」と言われるのかもしれませんが、尊敬する立派な先輩やステキな同僚も、みんなすべからく「自分に厳しい人は、他人にもやはり厳しい」方々でした。

おそらく、人というものはそういうものだと思うのです。

子どもたちに目標を要求するということは、これもまたすべからく担任としての自分自身のあり方が問われますから、このような崇高な目標を立てる時は、それ相応の覚悟が必要です。

どういうことかというと、このような目標を立てると子どもたちも概ねできませんから、それらのできない子どもたちを担任としてどのように見ていくのか?!

もし「お前たちできていないではないか!?」という視点で見た瞬間、「他人に優しく」という目標から、教師自身が乖離していきます

「先生!おかしくないかい。」と子どもたちは口に出さないまでも(先生に優しい!?)敏感に矛盾を感じ取りますから、これでは信頼を失い絶対に子どもたちはついてきてくれません。

私のような凡人には「自分に厳しく、他人に優しい」なんていうのはできませんから、「自分に優しく、他人にはもっと優しく」できるように努めてきたつもりです。

それでは、また!

笑顔で 元気に 逞しく!

みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!

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