かつて某小学校から「学級づくり」計画案という資料をいただきました。
以下は、その資料の高学年のあるクラスの「3.めざす集団に近づく手だて」という部分の抜粋です。
3.めざす集団に近づく手だて(具体的に書くこと)
〇思いやりの心をもって友達と接する
〇周りを見て行動する…TPOを意識して
〇責任感を持つ…委員会活動、クラブ活動、掃除等
〇何事も意欲的に…委員会、クラブ活動、サイレント清掃等
いかがでしょうか。お気づきになられたでしょうか?!
そうなんです。教師の「手だて」が書かれているはずなのに、すべて子どもたちの行動目標になってしまっているのです。
子どもたちの「思いやり」の心を育むために担任としての私は何をするのか?!
子どもたちが「周りを見て行動できる」ようになるために担任としての私は何をするのか?!
子どもたちが「何事も意欲的に取り組む」ようになるために担任としての私は何をするのか?!
もし、「思いやりを持ちなさい!」「周りをよく見て行動しなさい!」「何事も意欲的にやりなさい!」と子どもたちに口酸っぱく言いますなどが手だて(?)だとするならば、確実にクラスは壊れていくでしょう。
特に、子どもたちの行動目標にしてしまうと、先生方の健康な脳は、ますますできていないことばかり見つけてくれますから、怒ったり叱ったりが増えてしまいます。
そして、それらは指摘や説教であって「*指導」ではないからです。
*指導とは目標や目的を示して、導いていくことで寄り添う姿勢が基本です。
まずは、子どもたちが「思いやりを発揮している」や「周りを見て行動する」、「意欲的に取り組んでいる」場面を具体的に想定してみることです。
例えば、算数の授業のどんな場面で?清掃の時間のどんな場面では?委員会活動でのどんな場面で?etc.
それらのイメージが具体的できなければ、子どもたちへの手だての打ちようがないのです。
それでは、続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!
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