講演後のご質問から③<愛着課題への対応…>

Q.中学1年生の男子生徒ですが、自分が机間指導の時に近づくと何やら文句を言っていく生徒がいるのですが…

愛着の課題は、人が生まれた後、0歳~1歳半まで遡ります。詳細は『「笑育のすすめ」エイチエス出版』を読んでいただければ有難いのですが、人間の対人関係の基礎は、その幼児の頃に出来上がるということです。

それを日本の諺にすると「三つ子の魂百まで」ということになります。

昔からの諺ですから、数え年で数えて、十月十日を足して計算します。

愛着不足のまま成長すると、人と関わりたい、関わってほしいという無意識の欲求が高まりますから、それがいわゆる問題行動につながりやすくなります。

どういうことかと言うと、

「先生、今日も僕と楽しくおしゃべりしましょう。」と言うよりも、

「先生、今日の髪型おかしいんじゃない~」とか

「先生、今日の服だっさ!」とか言う方が、

相手の感情をコントロールして、確実にかまってもらい易いという誤学習をしてきているからです。

つまり、怒らせてマインドコントロールして、相手してほしい先生を独り占めにするという健気な作戦に出ている訳です。

勿論、本人はそんなことには気づきもしません。なぜなら、誰しも0歳から1歳半まで、養育者からどのようにあやしてもらったのかなどの記憶がほとんど無いからです。

つまり、子どもたちには自分の問題行動(注目行動)について、説明能力はありません。

それらの子どもたちの困っているところを理解してどのように関わっていくかは、教師(大人)の側の課題となります。

子どもたちの困っているところの理解が進めば、我々教師の自己コントロールの力が高まります。

子どもたちから何か文句を言われても…「あなた、寂しいのね~。かまってほしいのね~」と思えるようになるからです。

時間はかかりますが…笑育の実践あるのみです!

それでは、また!

笑顔で 元気に 逞しく!

みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました