ではなぜ、A先生のような積極的で主体的な子どもを育てる必要があるのでしょうか?!
かつてのチャップリンの映画のような、大きな工場で単純作業を従順にこなせる大量生産に適した人材を求める時代は終わったからです。
「個に応じた指導」という、私がまだ現役で担任をしていた頃(もう随分昔のことになりました。)から言われてきた言葉だけではなく、本当に一人ひとりの個性や特性を大切にする時代に変わってきたからです。
「右向け右」と言われて、ずぅ~と右を向いている素直さや真面目なだけの人材では、これからはダメなのです。なぜなら、そのような能力はロボットやITには勝てませんからね。
今後は、ますます自分で考え、想像し、行動して創造していく力のある人材が求められる時代に変わっていくことが予想されます。
そのためには、A先生が受けてきたような、子どもの興味・関心を生かした主体性を育むことのできる教育実践が必要なのです。
そう考えると、30年ぶりに定数の引き下げだなんて、日本の教育は世界の流れから相当遅れているとしか言えません。(それでも、有難いですけどね。)
そのためにも、まずは「子どもたちがクラス(集団)の中で大人しくちゃんとしていたら、良い学級経営ができている」というこれまでの凝り固まった「思い込み」を、我々教師の方が崩していかなければならないと考えています。
こう言うと、「そんなこと言うけど、この大人数の中でどうしろと言うんだ!」という声が聞こえてきそうです。
実は、何でもかんでも多種多様に取り込んできた日本の教育活動の中に、ヒントは隠されていると思います。
それでは、続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!
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