講演後のご質問から②<担任としてのあり方が鮮明になる…>

学級での担任のあり方のベースが「笑育」の実践によって、にこやかな表情とプラスの言葉かけができていたとしても、確かに毅然とした態度で指導することが必要な場面は出てくると思います。

「笑育」において、基本は「笑顔と微笑み」ですから、毅然とする場面はいっそうそのコントラストがはっきりします。

つまり、何に対して毅然とするのかが明確になりますから、まさに担任としてあり方がより鮮明になるということです。

そしてそのためには、何に対して毅然と厳しく指導するのかを学級づくりの「方針」として、年度の最初に子どもたちに明確に示しておく必要があります。

例えば、

①「命」にかかわる時

②「いじめ」など人権に関わる時

③「3」回注意しても、改善が見られない時

①は、自分に対しても周りの友だちに対しても、大切な「命」を粗末にするような行動や態度に対しては厳しく毅然と指導するという意味です。

②は、弱いものいじめをしたり、周りの友だちの不幸の上に自分の幸せを築いたりするような、人権に関わるような振る舞いがあれば、厳しく毅然と指導するという意味です。

③は、忘れ物が多いとか、授業中に集中できていないとか些細なことに対しては、例えば「3回までは注意するから、それまでに自分で修正してね。4回目からは厳しくいきますよ。」ということです。

③は、脳が健康な教師のためのブレーキ装置です。「仏の顔も三度」と言いますから、私は「3回」にすることが多かったです。

これを決めておくと、些細なことなのですから「〇〇くん(さん)」とニッコリしながら指を1本立てて呼びかけるだけで済みます。それを指を3本立てるまで使えますから、うっかりドカンと叱ってしまうことが無くなります。

もし4回目になってしまったら、「4回目になりましたので、今から1発いかせていただきます!」と言いながら近づいて行って、小声で「アホ」って言ってから戻ってきて、すぐに何事もなかったかのように、そのまま授業を進めていきます。

その瞬間、吉本新喜劇のように元気者たちが一斉にズッコケてくれるようになれば、クラスがこなれてきていますから、もうそのクラスはほぼ大丈夫です。

本当に厳しく指導しなければならないのであれば、個別の課題かクラス全体の課題かを判断して、授業の後にじっくりと休み時間や放課後に指導すれば良いのです。

授業時間は貴重ですから、つまらないお説教で長時間費やしたり、教師の怒鳴り声でクラスの雰囲気を壊したりすることは極力避けたいものです。

年度当初のこの辺りの非常に大切な事柄は、次回(3月予定)のエイチエスさんのZOOMでの研修会で詳しくお話したいと思っています。

それでは、続きはまた!

笑顔で 元気に 逞しく!

みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!

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