当たり前のことですが…課題は一人ひとり違う

「自分の授業に意味があるのか?わかる子は塾で、授業前から分かっている。

 苦手な子は授業しても、できないまま。日々何をしているのか戒めです。」

(一部修正)H先生がFacebookで呟いておられました。

せっかくの機会なので、私の思いを書いてみます。

さて、我々が慣れ親しんだ日本の一斉授業の形式にも、やはりプラス面とマイナス面があります。

マイナス面の大きな課題は、H先生が書かれているように、できる子は退屈だし、できない子どもはチンプンカンプンだし…

つまり、子どもたち一人ひとりを大切にした授業ができていないではないのか!?ということになります。

今回の新指導要領のキーワードの一つに「主体的・対話的で深い学び」いわゆる「アクティブラーニング」というものがあります。

しかしながら、もし自分のクラスに35人~40人の子どもたちが在席し、それぞれが主体的にされると、一斉授業の形式は成り立たないことになります。

そこで、何が起こるかと言うと、対話的な部分が強調されます。

学級全体の話し合いや学習ではなく、ペア学習や班での話し合いなど、グループワークを通して学習しようということです。

大きな集団ではなく、小さな集団の方が場面圧も小さいですからしっかり学び方を身につけていけば、発言機会も増えますし、そこから発表に慣れて大きな集団でも積極的に発言できるようになる…かも?

勿論、これにも意義や意味はあります。

但し、これは主体性よりも、協調性や親和性への比重が高くなっていることへの気付きが必要です。

本当の主体性とは、ヨーロッパ諸国の小学校が定員15人ほどで、今日は何を勉強するのかを、毎日自分で決めて登校するのがみんなの常識という仕組みや文化の中で育つのだと思います。

非常にシンプルで、ものすごく当たり前のことですが…本来『課題は一人ひとり違う』からです。

それでは、続きはまた!

笑顔で 元気に 逞しく!

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