「なんでそんなに働くん?!④」

M小学校で3年目となった頃はもう、何とも不思議な学校に変貌していました。

朝会で怖い顔で子どもたちを睨んでいる先生は一人も居ないし、当然大きな声を出して子どもたちを恫喝する先生もゼロで、柔らかい空気感が学校全体を覆っているように見えました。

勿論、相変わらず毎日何某か事件やトラブルが起こるのですが、まるで、自分たちに都合の良いシナリオでも書いたような、何とも不思議な解決をしてしまうのです。

例えば、怒鳴り込んできた保護者と前の学年の担任が、偶然校門の所で出会って、「お母さん、どうしたん?」ということになり、事情を伺ってそのまま納得して帰っていただけるとか、

近所の公園で鬼ごっこをしていて子どもが車とぶつかった時に、生徒指導担当がたまたまそこに出くわしてスムーズに対処できたとか…etc.

着任当時、校長一人がニコニコしていても何の役にも立たなかったのに、みんながニコニコしだしたら…これが「笑育」の力なんだと実感していました。

ですから、自主研修としても、校内研修としても「体と心の研究」をみんなで楽しみながら進める体制ができていましたし、読書のすすめの清水店長さんのご縁から読書普及協会のつながりをいただいて多くの方々に助けていただいたり、(これはいずれまた詳細を書きます…)自らも他都市へ子どもとの関わり方や学級づくりの研修に出向いたりするようになっていました。

つまり、大ピンチから学んだことがこんなにも役に立つこと、しかしこんなしんどいことをみんなが経験する必要もないし(教師も子どももやはり傷つくからです)さらに、「この貴重な経験をこのままにせず、皆に伝えていきたい」と考えるようになっていました。

その時点では、順調に進み始めていた校内の研修なのですが…教科で言えば、「体育」と「算数」ではしっかりと芽が出たのですが…他の教科ではまだまだの段階でした。

ですから、教職員課には「せめて後1年、できれば2年ここにこのまま置いてほしい。」とお願いしました。しかし、その年度末そのお願いした先の教職員課に異動になってしまったのです。

それでは、続きはまた!

笑顔で 元気に 逞しく!

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