今回は、某こども園でのお話です。
巡回指導で、子どもたちの絵を見て困っているところの読み取りをしていました。
5歳児の絵を見せていただいている間、連携プレーで4歳児の部屋で先生が5歳児と一緒に「絵本の読み聞かせ」をしてくださっていました。
5歳児の読み取りが終わったので、5歳児の担任の先生と一緒に、廊下から隣の部屋を覗くと4歳児が前、5歳児は後ろの椅子に座って楽しそうに先生の読み聞かせに参加しています。
その中の、一番後ろの右隅に座っている男の子は、典型的な「注意欠陥」の子どもでした。
その子は多動で動き回ることは無いのですが、すぐに自分の世界に入ってしまう(マイワールド)ので、話を聞けていないのです。
聞けていないので、基本的に周りを見て動いています。つまり、自分の聴覚(耳)で困っているところを視覚(目)で補っている状態です。
その時、先生の呼びかけ(発問)に応えて、周りの友だちが手を挙げたので、それを見て自分も手を挙げました。
たまたま運悪く(?)先生がその子をあてたのです。
もちろん、もじもじ…しています。
後ろから見ていた私は、これはマズイぞとドキドキしたのですが…先生が発問を丁寧に繰り返してくれたので、ちゃんと返答ができました。
小さなことかもしれませんが、子どもたちの特性を理解できていると、挙手した子どもの「指名の仕方」も進歩していきます。
クラスは先生と子どもたちとの日々のやり取りでできていきますから、このような小さな教育行為もバカにできません。
やはり「微差は大差」です。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
コメント