みんなで順番に持ち上げてみた(体感した)ので、いよいよ
「一人一個ずつ「柿」をもいで持って帰りましょう。」ということになりました。
そこからが、さらに興味深かったのです。
先生は、「柿は、くるっと回すと取れやすいよ~」と子どもたちにアドバイスをしました。
「この柿をくれたのはNさ~ん。」と返答したしっかりものの男の子などは、あっという間に「柿」をもいで席に戻るのですが、お帰りの準備が遅い子どもたちはやはり「柿」が上手くもげないのです。
微細運動の不器用さがあるので「柿」を上手くひねって回すことができないし、ようやく枝から「柿」が離れたら手から落とすし…という状況でした。
その一連の様子を一緒に見ていたI指導主事さんが、
「準備が遅いのは、やっぱり本当に困っていたのですね。」と仰いました。
全くその通りです。わざとグズグズしている訳ではなくて、色々と困っているところがあるので遅くなってしまっているということです。
発達の問題で困っているのに、それを叱られるのは「理不尽」でしかありませんが、この園ではこの間準備で遅くなっている子どもは一度も叱られていないのです。
指導する側の子ども理解が進めば、今回のような「合理的な指導」ができるようになるのです。
「一本の柿の枝」ですが、それが様々な学びにつながるよう、命を吹き込む先生の力量はすばらしいと思いました。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
コメント