担任の先生に「男子生徒のAさんとは普段、普通に話はできるのか?」尋ねてみました。
「放課後など、Aさんが一人の時は、普通に話ができます。」と返答がありました。
この間も放課後話をしていて、
『俺なんか家でも学校でも怒られてばっかりで、ええとこなんか、一つもないわ!』と言うので、
「そんなことないよ。ええとこあるよ。」と言うと、
『そんなら、言うてみいや!』と言われて、
言葉が直ぐに出ず絶句したそうです。
何とか絞り出して
「あんた、先生の荷物持ってくれるやん。」と言えたそうです。
すると次の日の朝、他の先生が授業に行こうとしている時に、Aさんがその荷物を持とうとして、その先生とトラブルになってしまったのです。
普段悪態をついて、困らせている生徒が突然、自分の荷物を持とうとしたので、先生もビックリしたのだと思います。
しかし、Aさんにとっては、担任の先生に褒められたことが嬉しくて、他の先生の荷物も持ってやろうとしたのだろうと思うのです。それを考えると何とも切ない気持ちになります。
先生方も忙しくて、大変だと思いますが、平素からの「情報交換」特に、困っている生徒の良い所に目を向けた情報の共有が必要です。
脳の仕組みから言えば、困っている生徒たちの不適切な言動については、自然に情報交換できてしまいますから、良い側面こそが意識的に情報交換されないと、マイナス面ばかりが蓄積されてしまいます。
もし、この時この先生が
「Aさんありがとう。助かるわ~次も頼むで~」と言えたら、
プラスの循環を生む大きなきっかけになったかと思うと残念でなりません。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
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