もう一つ、分かりやすいお試しは、明らかに「指示とは違う行動をする」というものがあります。
例えば「ここに集まりましょう!」と指示をしているのにいつまでもウロウロしていたり、「国語の教科書を出しましょう!」と指示をしているのに出していなかったりする場合です。
これらは、前回のような「明らかに指示の内容の変更を求めてくる」のとは、大きな違いがあります。
そもそもその子どもに指示が聞こえていない(聞いていないのではない!)可能性があるからです。
発達障害の子どもたちの80%が聴覚に課題があるとも言われますから、子どもたちの認知や発達の理解が不十分だと不用意な叱り方をして、子どもたちを傷つけてしまう場合があります。
そのような悲しい事態を避けるためにも、我々は子どもたちの認知や発達の特性を理解する努力を続けていく必要があります。
では、明らかに「お試し」(アドバルーン)ではないかと思われた場合でも、関わり方はシンプルです。
まかり間違っても、「何でちゃんとできないんだ~」などと取り乱してはいけません。
感情的に取り乱している間(怒っている)、その子どもは先生を独り占めです。
つまり、教師は子どもにマインドコントロールされている状態になっています。
「笑育」の基本に戻って、常に「笑顔」で冷静に子どもたちと関わっていきましょう!
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!
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