お試し(アドバルーン)のパターン①:
「指示したことへの質問」という形でのお試し(アドバルーン)
例えば、
「赤鉛筆を使って〇をつけましょう!」
という教師の指示に対して、
「赤鉛筆を持ってないので、赤のボールペンでもいいですか?」
と子どもたちが尋ねてくる形です。
「赤鉛筆は持っていないのですか…仕方がありませんね。いいですよ。」
と返答した瞬間、「先生の指示通りにしなくても、特に大きな問題は無い…」とのメッセージをクラス全体に送ったことになります。
「融通の利かない頭の固い先生だと思われないだろうか」などと気にする必要はありません。
こういう場合は、まずニッコリして(内心、お試しが「きたきた」と思いつつ…)
「良い質問ですね。分からないことを聞くことは大切ですね。」
とでも言ってから、その笑顔のままきっぱりと
「ダメです。先生は赤鉛筆を使うように言いました。貸してあげますから、赤鉛筆を使いましょう!」
などと返答していきたいものです。
こうすることで、暗黙知として「この先生は、言ったこと(ルール)については、きちんと守る人なんだ」とのメッセージをクラス全体に送ったことになります。
勿論、そのためには、教室には子どもたちに赤鉛筆や分度器、三角定規などを貸し出すためのBOXを普段から準備しておく必要があります。
そして、もっと恐ろしいのは前に子どもたちが同じ質問をしたのに、前回と返答が違っているという場合です。
「なぁんだ?先生は偉そうなこと言ってるけど、ブレブレじゃないか!」と徐々に信用を失っていきます。
このような日々の些細なことの積み重ねから、クラスはできていきます。
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!
コメント