もし子どもたちが何らかの困り感を持っているとすれば
叱れば叱るほど、悪循環になっていきます。
少し冷静になって考えると
遺伝子レベルで困っている子どもたちに、
感情で対処しても、プラスの方向に進むはずはないことは
理解できると思います。
そこで、困っている子どもたちへの関わり方の基本の一つ目。
一つは毎日、良い行動を共感して(嬉しいという表現)
こつこつと、適切な行動を強化していくことです。
心理学的に言うと、注目した行動は強化されるので、
集団の中で、マイナス行動を叱るという形で注目すると
益々、その行動は強化されるということです。
例えば、朝教師に行くと、床に寝転がっているAさんが目に入りました。
クラスのみんなの中で「こら、行儀が悪いでしょ!」と
厳しく叱ったとします。(集団の中で注目しました!)
もし、クラスの中に*愛着不足の子どもが他にも居たら、
(*愛着については後日、詳細を書きます。)
あのようにすれば、自分も先生に関心を向けてもらえるのだと
学んでしまいます。
恐らく次の日には、Aさんとその次に相手をしてほしいBさんの
二人が教室に寝転がっていることになります。
さらに、次の日には…
こうして、モグラ叩きが始まります。
つまり、健康な危機管理の脳が気づいてしまう
困っている子どもたちのマイナス行動に
先に反応してしまうのではなく、
不適切な行動をしていない他の多くの子どもたちの様子を
先に適切に評価しなければならないのです。
例えば、
「今年のクラスはすごいね、
朝だってちゃんと座って待ってくれてるもんね。
先生うれしいなぁ。」
これができるようになるまでは、相当な鍛錬が必要です。
何しろ、脳の危機管理の仕組みに逆らうのですから…
それでは、続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
コメント