今は、卒業生へのエールのつもりで書いています。
さて、自分の中ではもうすっかり馴染んでしまいましたが、最初に「学級経営」という言葉を聞いた時、何となく違和感がありました。
「経営」するって別に何かのお店や会社を経営して、モノやお金のやり取りをする訳でもあるまいし…
実際のところ、子どもたちや保護者の皆さんとの「信頼」構築の過程を「経営」と呼んでいるようです。
取り扱う対象が「モノ」や「お金」であろうが、「信頼」であろうが、経営者になるのですから、それぞれの学級担任は会社の「社長」と同じだと考えています。
「社長」であれば、社員の雇用と生活を守り、会社を守らなければなりませんから、当然ながらその責任は重いのです。
「学級担任」もクラスの子どもたちの「命」を預かる点において、その責任は重いのです。
それにもかかわらず、新卒の先生も30年やっているベテランの先生も、同じ社長としての仕事をしていくのが、今の学校のシステムです。
しかしながら、まっとうな会社で、新卒の社員にいきなり30人からの部下を任せるようなことはありません。もしあれば、相当立派な(?)ブラック企業です。
でも、昔からそうしてきたし、相手が子どもだから何とかなるだろう…なりません。
時代は変わりましたし、巡回指導をさせていただいていると、以前にも増して困っている子どもたちも増えているように思われます。
そして前回も書きましたが、人は「やったことのない初めてのことは概ね失敗する」ものですから…
本来、学校の先生も、お医者さんになる時のようにインターン制度にして、現場経験を多く積んでから現場に出た方がソフトランディングになって良いと思っています。大切な「命」を預かるのは、ご病気の方も子どもたちも同じですから…
しかし残念なことに、力不足の私では、急に制度を変えることはできません。
どうか委縮することなく、世の中はそういうものだと肚をくくって、開き直って前進していきましょう!
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!
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