クラスが良くなる小さなチャンスは日々おとずれている

某小学校の体育授業を参観しました。

低学年の子どもたちが「体つくり運動」で、色々な動きにチャレンジしていました。

集まり方や広がり方、グループでの話し合いの仕方など、学び方を鍛えてきたことがわかる良い授業でした。

子どもたちを集める時に、すぐに「5,4,3,…」とカウントダウンをする癖がある先生のようでした。(確かに子どもたちってカウントダウンに弱いので、すぐに慌ててくれるのですが…)

単元の前半で、基本になる動きを学んでいたようで、その時間はグループごとに、動きを工夫していました。

途中、子どもたちを集めてそれぞれのグループが考えた動きを紹介しました。先生が

「それじゃあ〇〇さんのグループの動きのマネをしてみようか?!」

と子どもたちに声を掛けました。

そのとたん、ひとりの男の子(Aさん)が

いや~。やりたくない~

と声を出しました。

担任の先生は、近くにいたのでそのAさんの声は聞こえていたはずですが、見事に「愛の無視(スルー)」をして、そのまま授業を進めました。

そして、授業の最後に整理体操をするということで、子どもたちを集合させました。

その時、一番に先生の前に集まってきたのはAさんでした。

先生のまん前で、不器用ですが手首を回したり足首を回したりの運動をやっていました。

そのまま、体育の授業は終了しました。

さてAさんのマイナス発言は、明らかに「みてみて行動」でした。

何とか先生の注目を引こうと(この場合マイナス発言によって、担任の先生を怒らせること)していたのを上手くスルーできたことは、OK!でした。

しかしここで終わったのは、何ともったいないことをと思っていました。

整理体操で、せっかくAさんは一番に自分の元に集まって来たのだから、一言「Aさん早いね」とか「Aさんすばらしい!」とか言えたら、その行動が注目したことで強化されることになります。(カウントダウンより、かなり上品(?)かと思います<(_ _)>)

もっと欲を言えば、せっかく一番前に来ているのだから、整理体操の見本をやってもらうこともできました。

さらに、こうして良い行動を認めることで担任として立場も安定するのです。

こういう、クラスが良くなる小さなチャンスは日々おとずれているはずです。

笑顔で 元気に 逞しく!

ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!

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