今年度の春から、初めて臨時講師として学校現場で働き始めた先生からのご相談の中で、同僚の先生から「あなたの2年生のクラスは、誰も担任を持ちたくないので、新卒か今年初めて学校に赴任した先生に担任をさせている」と聞かされたそうです。
思わず「本当に?!それは厳しい…」と呟いてしまいました。
子どもたちが落ち着かず、非常に苦労をされているようですが、さもあらん!という根本的な要因がここに表れていると感じました。
私が校長の時代、確かに学級が機能しなくなったことがありましたが、次年度の学年配当の打診をするとき、こちらから切り出す前に、ある先生は「次年度、僕しかいないですよね。」と言ってくれましたし、別のある先生は異動してくる前に、事情を話して理解と納得の上で担任をしていただきました。
そのような覚悟のある先生方だったからこそ、協力もできましたし、何とか乗り切ることができたのだと思っています。
このご相談の場合、事実かどうかも分からない内容を、当事者のこの先生に吹聴することもおかしいですし、もしそれが事実だとしたら、その学校の文化はもう腐敗しています。
心ある先生方に失礼だし、子どもたちが可哀想すぎると感じます。
その子どもたちが1年生の時にしんどい状態になったのだとしたら、「子どもたちと担任との人間関係の中に答えはある」のですから、その事実から学校の教職員全体で謙虚に学んでいく必要があります。
それとは真逆の「あの子たちは大変だから」と子どもたちだけの問題にしてしまっている様子が見えてきます。
細かな子どもたちとの関わり方の基本について、説明をさせていただきましたが、初めて担任をするこの臨時講師の先生が、この学校の文化を変えることは極めて難しいでしょう。
自腹を切って、進んで研修会に参加できる方ですから、きっとこの難関を乗り切ってくれるものと願っています。
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!
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