過日、某小学校で教室巡回させていただいたクラスの先生方に、子どもたちの状態をお話しさせていただいいている時に、おもしろい話が出てきました。
その女性の先生のお話
『数年前6年生を担任をしていた時、子どもたちがとても荒れた状態になって、苦労に苦労を重ねて、何とか卒業まで漕ぎつけた年があり、中学生になった彼ら彼女らは、まるで何事もなかったように中学で過ごしていたんです。中学生になっても、しょっちゅう小学校にやってきていましたが、その時はとても穏やかで…何であれだけ暴れていたのに中学校に行ったら急に大人しくなって…自分はいったい何をやっていたんだろうと思うと悔しくて…』
これ、全く逆なんです。
この先生が荒れていた子どもたちと一生懸命に関わった結果、中学校で子どもたちが落ち着いたのだから、悔しがるんではなくて、内心「やった~私っていい仕事をしたなぁ。」と喜ぶのが正解なんです。
「小学校できちんと躾ができていないから、中学校で子どもたちが荒れるんだ」という考えは、実は逆なんです。
小学校できちんとさせ過ぎた、大人の力で子どもたちを抑圧し続けてきた結果として、思春期の扉が開き、体も大きくなった子どもたちが荒れるのです。
愛着不足で困っている子どもたちは、自分に注意を引くために、マイナス行動をしますから、熱心な情熱的な先生ほど一生懸命に「叱る、怒る、注意する」などの行為で、子どもたちと関わってしまいます。
例え「叱る、怒る、注意する」であっても、子どもたちと一生懸命に関わっているのですから、一定の役割を果たしていることになります。
しかしながら、関わってもらいたくて、見て見て行動をしているのですが、そこにこちらが注目して叱り続けるとその行動はますます強化されます。
これではお互いに交感神経系に入りっぱなしで、心身ともにボロボロになりかねませんから、それはやめて『笑育』の実践で困っている子どもたちと丁寧に関わっていきましょう。
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!
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