さて、ある校長先生は「ネットを利用して、子どもたちの学校の出欠の連絡もクリックするだけでOK!にしてはどうか」と教育委員会から指示があったことについても、危惧されていました。
例えばそのようなアプリケーションがあるとワンクリックで連絡が済むので、確かに便利かもしれませんが、本当に大切なのは子どもたちが「なぜお休みしているのか」の情報を学校が明確に把握することです。
少し手間ではありますが、欠席の電話をいただくだけで、体調を崩しているのか、何かケガでもしてのか、下の兄弟のお世話をしているのか(ヤングケアラー)等々、一人ひとりの子どもの状況把握ができるので、学校としては有難いのです。
そしてこれはとても見えにくいことなのですが、時には電話をいただいた機会に、保護者の方と世間話の一つでもできることが重要です。
もし、ワンクリックで子どもたちの出欠の連絡ができるシステムにするのであれば、学校がそれぞれの家庭に子どもの状況確認ための連絡をする必要が生じると思います。(これでは「業務改善」にはならないかもしれませんが…)
本当にスリム化し合理化すべきは、学校全体のカリキュラムであるはずですが、実際には削るべきところを削ることなく、新たな学習課題が増えているだけのように見えます。
その状況下で、形だけの「業務改善」を目指すと、最も大切な子どもたちや保護者との信頼関係が毀損することになりかねません。
それぞれの学校は地域性などの諸条件の違いがありますから、まさに「知恵を絞って折り合いをつける」学校現場の工夫が問われているように思います。
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に ステキな学校を作りましょう!
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