某公立幼稚園で、訪問巡回指導の機会がありました。
公立幼稚園の一つの傾向として、私立園では園の方針もあって受け入れていただけない場合もあるようで、様々な困っている子どもたちの受け入れ先になっているという現状があるようです。
この幼稚園の4歳児クラスでも、自閉的傾向があったり、とてもまだ不器用であったり、多動であったりとタイプはみんな違うのですが、複数の困っている子どもたちが在席していました。
教室で作品を見せていただいた後、遊戯室に出向くと4歳児は「昆虫太極拳♪」という楽しい音楽に合わせて踊っていました。
太極拳らしいゆっくりとしたイントロ部分とアップテンポのメロディーの部分があって、そのテンポに合わせて決められたポーズをやっていきます。
テンポが①番から③番へと段々と速くなるので、子どもたちのチャレンジ精神をくすぐるようで、一生懸命に取り組んでいました。
自閉的傾向のあるAちゃんは、「こんなん。早すぎで難しいよ~」とブツブツ言いながらもがんばっていましたし、まだまだ不器用なBちゃんはワンテンポ遅れながらも、周りの子どもたちを見ながら追いつこうと必死でした。さらに、すぐにサボろうとするCちゃんには、近くの女の子が励ましの声を掛けていました。
4歳児らしい楽しんでチャレンジしようとするクラス(集団)の雰囲気を大切にされているので、その学びの渦に巻き込まれて、困っている子どもたちも体を動かし良い刺激をたくさんもらっていました。
課題は一人ひとり違うのですが、こうして困っている子どもたちも良き集団の中で、適度な刺激を受けて育っていくという良い事例でした。
まさに、『人は人中、木は木中』でした。
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に ステキなクラスを作りましょう!
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