では、実際にどのように指導をしていったよいのか、その「原則」についてお話します。
まず、なぜ原則か!?というとその意味も大きく二つあります。
一つは、各クラスの登場人物(先生&子どもたち他)がすべて違うからです。
元々学級づくりには筋書きがないことに加えて、クラスの登場人物(役者)がみんな違うのですから、そのクラスのストーリーの内容も変わってしまうのです。
次に、それらの登場人物が始業式からこれまでの間、日々紡いてきたストーリーがあるからです。
クラスの空気感はそのストーリーの上に作られているので、同じやり方をしても全く同じようになりようがないからです。
しかしながら、「原則」を理解していることは非常に有用で、その「原則」の上に臨機応変にアドリブで対処していくことが学びであり教師の力量を向上させます。
では、最初の原則:「全体指導」次に「個別指導」の順番を守ることです。
私たちは学級担任をしているので、学級というクラスの中で個別指導をするのです。
ついついクラス全体のことを忘れて、気になるA児のところに目がいってしまうのですが、まずは、全体に指示を出したり評価したり(みんながんばってやれてますね~♪)、共感したり(みんなが一生懸命にやってるから先生うれしいな~♪)等々、クラス全体に向けて発信しなければならないのです。
繰り返しますが、学級という集団の中での個別指導であることを忘れてはならないのです。
この事例では最初は全体への指示はできていたようで、子どもたちは「ね」がつく言葉を個々で探す活動に取り組めていたようです。
ところが、次の原則がおろそかになったために、この事例では指導が崩れていきました。
2番目の原則:「空白の時間」を作らないことです。
困っている子どもたちにとって、何をしていいのか分からないことが一番困るのです。
活動を終えてしまったB児とC児は、次に何をしていいのか分からなくなったので、消しゴムの投げ合いが始まってしまったと考えてみるのです。
つまり先を見越して、早く作業が終わった人は何をするのかを準備しておく必要があるのです。
この二つの原則は、「学級づくり」の様々な場面で必要となるものです。
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に ステキなクラスをつくりましょう!
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