研修後の感想用紙に書いてくださった某小学校の女性の先生からいただいたご質問です。
…(前略)…スマホやタブレットが普及し、子どもたちの裏(?)でのつながりが気になります。先生ならどう対応されますか?…(後略)…
(回答≠解答)
さて、今世界はものすごい勢いでIT化が進み、今や小学生でも多くの子どもたちがスマホを持っているような時代になってきました。
米国などでは、IT関係で働く裕福な保護者は、我が子をスマホなどにほとんど触れさせない、「体験教育を重視した高額な授業料の必要な私学」に通わせているようですが、我々一般庶民ではこの大きな流れに逆らい、スマホやITの無い社会で子どもたちを過ごさせることは非常に難しいでしょう。
また、インターネットでは、誰もが情報を共有できる便利さもありますが、その一方ネット上の匿名での誹謗中傷による、自殺者が出るような事件も起こっています。
マスコミの性質上、どうしても危機的な不安を煽る情報が多く流れてきますから、「気味が悪いなぁ」「恐ろしいなぁ」と感じてしまうのですが、避けがたい大きな世の中の流れであるならば、まず我々がスマホやインターネットの特性について学び、理解する必要があります。
どれほど、スマホが脳に及ぼす影響が怖ろしいかは、「スマホ脳」(新潮新書;アンディシュ ハンセン)などを読んでもらえるとよいのですが、シンプルに脳の仕組みから考えると、スマホもコンピューターゲームも脳の報酬系に大きく関与しますから、快感の脳内物質が出ますので〇〇中毒のような症状を引き起こし、離れられなくなるのです。
また、ご質問で「裏」とおっしゃっている見えにくくなっている匿名性の高い世界での子どもたちのつながりの仕組みはどうなっているのか?についても我々が理解する必要があります。
どうしても、我々人間は知らないもの、理解できないものについて、恐怖心を抱くものです。
その恐怖心から、只闇雲に禁止するのではなく、その便利さと同時にマイナス面を子どもたちに説明し、しっかり伝えていく必要があります。
スマホやコンピューターに支配されるのではなく、上手に使いこなす能力がこれからの時代を生きていく子どもたちには必要なのだと思います。
プラス面もこのようなマイナス面も学んでいけば恐れは緩和されますので、できる限り我々の方も学びを続けましょう!
かく言う私も、このコロナ禍で、zoomでの講義も当たり前のようにできるようになってしまいましたし、近頃は新たにjamboardなるものまで学ぶ必要が出てきました。
何とかえっちらおっちら、ついていこうと思っています。<(_ _)>
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで ステキなクラスをつくりましょう!
コメント