今回もある先生からのご相談です。
「高学年の子どもたちです。学級が機能しないという程ではないのですが、授業中に私語が多かったり立ち歩きがあったりして困っています。真面目にがんばっている子どもたちを守らないといけないし、教科担任制をしいていることもあり、教師みんなが足並みを揃えてきちんと指導しようということになったのですが…」
伺っている感じではみんなが「足並みを揃える」っていいことのように思えます。
しかし、どうもこの学校では遺伝子レベルで困っている子どもたちや、愛着形成が上手くいっていない子どもたち、つまり支援の必要な子どもたちを厳しく叱る、注意するという形で足並みを揃えようとしているらしいのです。
つまり、困っている子どもたちが発している、不適切に思える行動に対して、力で対抗しようという姿勢を教師みんなで揃えようということのようです。
だから、この相談された先生は悩んでおられたのです。
これをやると、大人としての「圧」の強い先生方ならその学年は何とか上手くいったように見える(上手く抑えつけた!?)と思いますが、その後の学年や中学校が酷い目に合います。
困っている子どもたちを注意したり叱ったりして言うことをきかせたとしても、教師への反抗心や不信感を募らせるだけで、子どもたちの成長と言う本来の教育目的にはそぐわないからです。
実際にこの小学校では教科担任制を敷いて、『A先生の言うことはよく聞くけれど、B先生の指示が通りにくい(中学校ではよくある話だと思います)ということが起こっている』ということでしたから、このような「力」や「圧」で子どもたちを抑えていこうという先生方の姿勢が見事に表れているということにもなります。
子どもたちは「思い通りにはなりませんが、やった通りにはなる」というのは、このようなことを言います。
それでは続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に ステキなクラスをつくりましょう!
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