保護者への基本姿勢は前回に説明しましたので、今回は実際に衝動性の高い子どもたちにどように言葉をかけていくかの基本を説明します。
何らかのトラブルがあって、叩いてしまったり、蹴っ飛ばしてしまったりした子どもに、「何で叩いたの?」「なぜ、あんなことしたの?」などの理由を尋ねる問い、これダメです。
「なぜ?どうしてこんなことを!」と聞きたくなる気持ちは分かりますが、特性としての衝動性に理由はありませんから理由を聞かれても子どもたちは「僕は衝動性が高いものでつい!」とか言いませんし、「知らん!」「分からん。」と言うしかないのです。
学んでおられない先生は、「知らん」「分からん」を子どもたちが言うと「そんなはずはない。自分のしたことやろ!」とか言ってさらに逆上される方がおられるようですが、まさに勉強不足も甚だしいことです。
でも、「気持ち」を聞くことはOK!です。
「叩いてしまったとき、どんな気持ちだったの?」
「今は、どんな気持ちなの?」
子どもたちは自分の衝動性については説明できまんが、自分の「感情」に目を向けさせ、気づくことができると、その感情にこちらが共感し寄り添うことができます。
「そうか、そんなに腹が立ったんか…」
「そうか、そんなに嫌だったのか?」
「そうか、叩いてしまって悪かったなぁと思ってるんや」等々
そして、
「次、こんな気持ちになったらどうしようかね?」
「もし、同じような気持ちになったら、先生の所に来てくれるかな?!」等々
その子どもの「感情」に注目し、子どもが自分自身の感情に気づくことを糸口にして、子ども自身が自分をコントロールできる力を高めていきます。
これも、一度でできるようにはなりません。
何度も何度も子どもたちとの温かく関わりながら、信頼関係が生まれるよう粘り強く取り組んでいきましょう。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
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