衝動性が高く、すぐに暴力をふるったり、暴言を吐いたりしてしまう我が子に悩む保護者からのご相談に対して、担任としてどのようにすすめていけばよいのかを尋ねられました。
衝動性が高いと自己抑制が効かないので、すぐに相手を叩いたり蹴ったりしてしまいます。
そういう子どもたちの保護者の皆さんも、色々な場面で苦情を言われたり、謝罪をしたりで困っておられることと思います。
一方担任としても、衝動性の高い子どもたちは、クラスにおいてもトラブルの発端になることが多いですから、なかなか気の向抜けない存在でもあります。
つまり、日頃からその子どもの衝動性の高さに困らせられていることが多いので、保護者も担任も「困った子どもだ!」となりがちです。
しかし、その衝動性で一番困っているのは、保護者でもなく担任でもなく、その子ども自身です。
状況が的確に把握できないから、言葉で上手く説明できないから、自己抑制の機能が十分に発達していないから等々、子どもたちには説明能力はありません。
ですから、担任の先生が毎日接している中で、その子の困っているところを把握する必要があるのです。
そしてその上で、その子どもが困っているところをその子どものかわりに、保護者の皆さんに説明する責任があります。
「お母さん、〇〇君は~~のところで困っていると思うよ。だから、思わず手が出てしまったん違うかなぁ…」のように、担任の自分がその子に困っていて迷惑しているのではなく、その子が困っているところをその子どもに成り代わり丁寧に説明するという姿勢です。
困っている子どもたちのために、学校と保護者の信頼を醸成して、協力できる支援体制を作りたいのです。
当初は担任の推測でしかないかもしれませんが、いずれ然るべき機関で検査していただくようにつなげたいものです。
さて、「障害児教育」から「特別支援教育」と呼ばれるようになったのも、その根本にインクルーシブ教育の理念が大切にされるようになったからです。
全ての人が、「みんな違ってみんな良い」を理解するには、まだまだ時間はかかりますが、保護者の皆さんとの信頼を醸成しながら、粘り強くコミュニケーションしていきましょう。
それでは、続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
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