もう一つ危惧しているのは、様々な活動の制限による子どもたちの免疫力の低下です。
「コロナ自粛の大罪」(鳥集 徹氏)という本の中で、ジャーナリストの鳥集氏の「…そもそも人間というのは無菌状態で成長していくわけではなく、生まれてからの過程でさまざまな最近やウィルス、ホコリ、チリなどに触れながら育ちます。」という言葉に対して、小児科医の本間真二郎先生は以下のように述べています。
赤ちゃんは、そういった細菌やウィルスをむしろ積極的に取り込んでいます。赤ちゃんはどこを触っても、全部口の中に持っていきますよね。赤ちゃんは外部のものをブロックしようとはまったく思っていなくて、むしろ毎日毎日取り入れて、最近やウィルスにどう反応すれがいいかを身体が学習し、免疫系を育てていく。それが人間の成長だと思います。
赤ちゃんは、何でも口に持っていく時期がありますが、日々積極的に菌やウィルスに接触することで、免疫系の調整力を高めているのだと思います。
さらにこの本には、国立感染症研究所が出している「感染症発生動向調査」の週報によると、手足口病やヘルペンギーナとかロタウイルスなどの子どもたちが当たり前に感染して免疫をつけている感染症が激減しているとあります。
これを読んでくださっている保育所やこども園の保育士の皆さんの実感はどうでしょうか?
免疫力が育たないまま子どもたちが成長していくとすれば、何年か先に大きな落とし穴が待っているのかもしれません。
昨日も散歩をしている時、保育所の外遊びでやってきた子どもたちが講演の芝生の上で伸び伸びと遊んでいる様子を見ました。
十分な対策を取りながら、子どもたちの身体の健康のために様々な活動ができますように、がんばっていただけると有り難いです。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
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