これまで、コロナウィルスの影響下における学級づくりへの「マスクの弊害」について、何度か書いてきました。
例えば、学級づくりは担任の先生と子どもたちとのコミュニケーションの結果でしかありませんから、マスクによる表情が読み取れないという、つまり最も情報量の多い「視覚」部分での情報がやり取りできないという大きなハンディキャップを自覚して、学級づくりに当たらなければならないというようなことです。
ですから、昨年度当初、学級が「しっくり来たな~」という実感を得るのも、学級が機能しなくなるのも、2学期以降に後ずれするのではないかという予測は、私の所に入ってきた情報からは見当違いではなかったかと思っています。
さて今回は、小学校以下のより幼い子どもたちへの影響について、考えてみたいと思います。
保育所やこども園においても、子どもたちも保育士さんたちも、マスクをした状態で過ごす時間がどうしても長くなっている思います。
特に0歳から1歳半の幼児にとって、愛着形成のために最も大切な時期にもかかわらず、マスクによって表情という視覚による感覚刺激が不十分となり、脳の発達(心の成長)に影響を及ぼすのではないかと危惧しています。
大人とは違い、子どもたちの発達は適時性が高いですから、1歳児は1歳児の、3歳児は3歳児の、その年齢に応じた発達というものがあります。
保育所やこども園でも、コロナウイルス対策は大変だと推察しますが、場面や状況に応じてフェイスガードを使用するなど、子どもたちにこちらの表情が見えるような工夫をぜひともしてほしいものです。
きっとご家庭では、保護者の皆さんはマスクを外して子どもたちと接しておられる筈ですから、保護者の役割はますます大切になります。
温かい「笑顔」と「言葉かけ」を意識して、子どもたちの心の発達のために顔晴っていただきたいものです。
経験上、幼い頃の発達のアンバランスは、5年後、10年後に表出することも予測されますから、コロナウィルスの影響下でストレスは溜ると思いますが、子どもたちとのかかわる大人がみんなで力を合わせて顔晴っていきたいものです。
それでは、続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
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