春学期には、「仕事とキャリア形成Ⅰ」という講義を受け持っています。
日本の現状についてただ感情的に批判をするのではなく、具体的な数値を見ながら自分のキャリア形成について考えてみようというねらいで、下のグラフなどを使いながら、様々な学生の意見を聞きました。
講義の終了後、ある女子学生から素直な良い質問がありました。
「先生、お金持ちにならないといけないんですか?」
これは「お金持ちになりなさい」という講義ではありません。答えはいたってシンプルです。
お金持ちになるかならないかは、「自由」だからです。
何しろ、地方公務員の共働き世帯は、純資産5000万~1億円の準富裕層になれる確率が極めて高いそうですから(残念ながら、我が家は一馬力ですが…)、学生は公立学校の教師になった時点で、余程の浪費や借金をしなければ、(現状が続くと仮定すると)多分一生お金に困ることは無いでしょう。
だからといって、教師になるものが「お金のことや経済のことを知らなくてもよい」というものではありません。
なぜなら、子どもたちの後ろには、保護者の皆さんがいるのです。
そして、子どもは経済的自立を果たしていませんから、これ以上相対的に貧困率が高まると一番被害を受けるのは、目の前の子どもたちなのです。
ですから、自分がお金持ちにならなくても良いのですが、「経済の仕組みやお金のことを教師としてその基本だけでも知っておく必要がある」と思っています。
自分が知らないことを教材化したり子どもたちに伝えたりすることは、できないからです。
教師の道を進むのですから、勿論「金融のプロ」にならなくていいのですが、「教育」のプロになりたいものです。
教師の力は総合力ですから、「お金」にまつわる知識もその一つです。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!
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