教室巡回指導をさせていただくと、気がつく我々教師の「弱点」があります。
放課後、学級経営の参考にしていただくために、子どもたちの「困っているところ」を説明させたいただくのですが、先生方の中に「何か自分の学級経営や指導について指摘されるのではないか?!」と必要以上に緊張したり、身構えたりする方が居られるのです。
確かに、変なおっちゃんが大学からふらっと教室にやって来て、子どもたちと掲示物を見られて、一体何を言われるのだろうと不安になる気持ちも分からないではありません。
我々教師は、普段から子どもたちに(道徳的に)正しいことばかり指導や指摘をすることが多いので、自ずと「失敗できない、間違えてました」と言いにくい仕事にしてしまっているという傾向があります。
本当はその逆で「先生、こんな失敗しました。」「あれまぁ、先生間違えちゃった。」と子どもたちに素直に言えることこそが教育なんです。
つまり、「そうか、失敗してもこうやって謝ればいいんだ…」ということや「先生だって失敗するんだから、自分も大丈夫…」と子どもたちは安心できるようになります。
「間違えられない世界」「間違いを指摘される世界」に長いこと暮らしていると、「守り」ばかりが強くなり、膠着して柔軟性や寛容さを失うことになりかねません。
それは、ある一面で「いじめ」を生む土壌にもなるのです。
これは、我々教師の真面目さゆえのジレンマでもありますから、この弱点をちょっと意識しつつバランスを保って過ごせるといいですよね。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!
コメント