1/30(土)のエイチエス出版さん主催の講演後、いくつかご質問をいただきました。
熱心な方々が集まると、自ずと学びが深まりますので有難いことです。
十分な返答ができなかったので、いくつかをご紹介させていただき、この機会にまとめさせていただきます。
Q.5年生の担任をしています。40人のクラスでなかなかやんちゃな子どもたちで、男子5名と女子1名が衝動的で、考えて行動できないところがあって…周りの先生からはもっと毅然とした態度で指導した方が良いよとアドバイスを受けましたが…
<子ども理解という視点では…>
40名のうち男子5名、女子1名が衝動的であるならば、相当やりがいのあるクラスであろうかと思います。
実際に、子どもたちや子どもたちの作品を見てみないとわかりませんが、もしADHDなどの発達障害であれば、遺伝子レベルで困っているということですから、怒っても叱っても毅然と説教しても決して治癒しません。
そして、それらの子どもたちに「なぜ暴れるのか?」「なぜ立ち歩くのか?」と訊ねても、子どもたちからは「そんなん知らんし。」とか「分からんし。」という返答があるだけでしょう。
子どもたちだって、生まれつきそうやって生きてきているので、自分たちの「衝動性」や「多動」の理由なんか説明できないんです。
ですから、アドバイスしてくれた先生が、「毅然として指導すれば何とかなる」と考えているとすれば、その方が、たまたま抑制の効く穏やかな子どもたちばかりと出会ってきたか、抑制の効きにくい困っている子どもたちでさえも抑えられる強烈にパワフル(?)な先生なのか、そのどちらかなのかもしれません。
毅然とすることは大切なのですが、子どもたちが発達障害などで困っているとすぐには改善されませんから、それが結局エスカレートして怒鳴る、皮肉る、長い説教をするなどになりがちで、我々教師の側のコントロールが効かなくなるものです。
つまり、このような子ども理解、自分理解を基本として、どんな時に毅然とするのかを自分の中ではっきりさせておくことがとても大切になります。
それでは、続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!
コメント