今年の夏の研修で回っている時に、あるお若い男の先生からいただいた質問です。
よくいただくこの質問は、「学級づくりや集団づくりとはどうあるべきか」を色々と考えさせてくれます。
さて、「なめる」にも多様な意味がありますが、辞書で確認するとこの質問の場合「かるく見なす。甘く見る。みくびる。」などのことを言っているのだろうと思います。
ですから、この場合「笑顔でいると子どもたちから見くびられたり、甘く見られたりしませんか」と尋ねているのだと思います。
よく「子どもの目線で考えよう」とか言いますが、ここでは自分がどのようなリーダーを見くびったり、甘く見たりするのかをちょっと考えてみるとわかり易いと思います。
A.日頃から笑顔で丁寧に接してくれるリーダーを見くびったり、甘く見たりするのか?
B.日頃、感情的に怒ってばかりの機嫌の悪いリーダーを見くびったり、甘く見たりするのか?
私が皆さんに「笑育」をすすめているのは、まさにA.の実践です。
感情的にならず、自分の機嫌を自分でとれる人は、毎日のように表出してくるクラスの課題に対して冷静に判断することができるでしょう。
ですから、子どもたちも甘えてくることがあっても、そのような先生を見くびったり、軽く見たりすることはありません。
つまり自分の機嫌を自分でコントロールできる人は、本当の意味で「大人」です。「大人」であるからこそ、子どもたちのリーダーでやっていけるのです。
B.のように何かと感情的になってしまうのは、まるで「子ども」です。
大きな「子ども」が怒鳴り散らすのであれば、賢明な子どもたちは、取りあえず尊重して言う事を聞いてくれるでしょう。
でも、心の中ではその大きな「子ども」のような先生のことを嫌いになっているのかもしれません。
これでは、「なめられる」よりも、さらに酷い状態だと思います。
つまり教師が大きな「子ども」の状態では、「子どもたち」のリーダーになるのは、難しいのです。
それでは、続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
みんなで一緒に ステキなクラスをつくりましょう!
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