新型コロナウィルスの学校園への影響について⑨

前回、「マスク」による互いの表情の読みにくさについて書きましたが、この表情が読み取りにくいということには、日々の学級経営において意外なプラス面もあるかもしれないのです。

いつも怖い表情だったり、不機嫌だったりする先生の表情も、やはり読み取りにくいからです。                     

<ソーシャルディスタンスとふれ合い>

さて、元々日本人は欧米人に比べて、濃密なスキンシップをとる習慣はないので、それが功を奏して新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけているともいわれています。

それでも、新型コロナウィルスの影響から「ソーシャルディスタンス」が強く言われるようになりました。当然、学校においてもお互いの距離をこれまで以上に保つ必要が出てきました。

スキンシップは人間の対人関係の土台となる「愛着形成」のために大切な行為であるにもかかわらず、それが機能しなくなるということは、子どもたちの心の発達や支えになる部分がいっそう奪われてしまっていることになります。

この「距離感」や「分かりにくさ」は、「信用」や「信頼」を深めていくのに時間がかかることを示しています。

そのため、昨年の4月当初から、例年よりクラスが良くなっていくスピードも、崩れていくスピードもゆっくりになっていくだろうな、つまり、お互いの分かりにくさによって例年より「学級が機能しなくなる状態」になったり、「不登校が増えたりする時期」が後ずれするのではないかと予想していました。

やはり現場からは、11月頃からそのような状況が生まれつつあるという話が耳に入るようになりました。

どこかの機関で、是非ともこの新型コロナウィルスの影響下における学校状況の調査をお願いしたいところです。

では、「マスク」や「ソーシャルディスタンス」によって互いのコミュニケーションが十分に取りづらいのであれば、それを補う必要があります。次回からはその具体的な対応策をいくつか考えてみたいと思います。

それでは、続きはまた!

笑顔で 元気に 逞しく!

みんなで、ステキなクラスをつくりましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました