<長期の春休み期間による影響3):対応の遅れ?と学校不要論>
昨年、偶然見かけたTVのニュースでは、二人の保護者のインタビューの映像を流していました。
一人は私立小学校の保護者で、すでにzoomで授業が進んでいるとのこと、もう一人は公立小学校の保護者で、子どもたちは学校に課題を取りにいくだけで、一向に授業が始まらないと不満を言っている様子でした。
恣意的な感じはしましたが、事実であることは確かです。
このように、公立学校の最大の弱点は、素早い動きがとれないところにあると思います。
例えば、遠隔で授業をしようと思っても、市や府県全体で足並みを揃えようとするので、すぐには対処できないものです。
そのためか、学校に対して子どもたちの学習面だけに価値を求めている保護者の中には、「学校はもういらない。家庭で十分に勉強できるし、YouTubeなどを使えば、担任の先生よりよっぽど質の高い授業が受けられる」という「学校不要論」の声も一時ネット上では上がっていました。
冷静に考えれば、「学校で学ぶ内容は教科の学習だけではない」ことは明らかだと思います。
しかし、令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果おいても、いじめの認知件数は, 小学校484,545 件(前年度425,844 件)全体では,612,496 件(前年度543,933 件)となっており、この数字を見ると、残念ながら学校は課題解決に向けて十分な結果を出せているとは言えません。
このことから、いじめられて命が危ないような場所に子どもをいかせられないと言う声に、抗いがたい気持ちにもなるのも正直なところです。
それでも、保護者の皆さんは「早く学校を再開してほしい」との声が大勢だったのではないでしょうか。
学校は、仕事が忙しいから子どもたちを預けておくだけの場所ではなく、人は社会性の生物ですから、子どもたちが自分らしく伸び伸び生き生きと過ごせる良き学級集団が必要なのです。
新型コロナウィルスの厳しい影響下でも、子どもたちの貴重な日々は刻々と過ぎていきますから、まさに先生方の踏ん張りどころがまだまだ続いていると思います。
それでは、続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
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