これまでゼミの学生たちには「お金のことも学びなさい。」と言い続けてきた。
理由は大きく二つ。
一つ、自分自身があまりにも、お金のことを学んでこなかった自覚に基づく反省
元々、教育公務員だったこともあって、無茶なことをしなければ、食べるには困ることはなかった。だから、有難いことに仕事についてから、お金の心配はしたことがない。その分、のほほんと暮らしてきたと言えるし、「衣食足りて礼節を知る」だったからこそ、教育のことに集中でき幸せだったともいえる。
ひょっとすると、読んでいただいている皆さんの中にも、私と同様にお金や経済に無頓着で過ごされているかたも多いかもしれない。
また、学生たちには教師になったら「家が一軒は建つ!二軒は多分無理。」とも説明してきた。それは、決して給料が良いからではなく、社会的信用が高いので長期のローンが組めるからだ。まぁそもそも、お金持ちになりたい人間が、この仕事を選択することはないだろうけど…
二つ、「時代が変わった」ということ
長いデフレ不況の時代が終わり、明らかにインフレの時代になってきている。インフレでは、モノの値段が上がり、通貨の価値が下がる。つまり、現金で持っているとどんどん気づかぬ内に目減りしていくことになる。給与が物価上昇に追いつけば良いが、日本の社会構造をみていると、なかなかそれも難しそうである。(特に、公務員には厳しくなるかもしれない。)
時代は変わったのだ。今のインフレが続くと、がんばって貯めた貯金の100万円は数年後に85万円の価値に目減りする時代になったということだ。
さて、確定拠出型年金(iDeCo)というものがあって、制度開始当初の2001年には公務員が対象外だったが、2017年1月から公務員も加入できるようになった。
この制度改正の時点で、少し先が見える人間なら「あぁ、我々公務員も十分な年金が出そうもないから、自分で年金を積み立てろっていうことか」と気づいていると思う。
つまり、「公務員だとて決して老後は安心ではない」と、制度の変更によって暗に国が教えてくれたということになる。
ではどうするか、「金融教育」も新指導要領の中に入ってきているが、現在の資本主義の原則に則って、我々も「投資」と「運用」を学び実践するしかない。
ノーベル経済学賞トマピケティは『r > g の法則(「資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回る」という不等式)を唱え、資本を持つ者は労働による収入よりも速いペースで富を増やすため、富の不平等が拡大する。』としている。
つまり、小さくとも「資本家」の範疇に自分自身も入らなければ、せっかく真面目に働いて貯めた預金もどんどんと価値が減損し、安全・安心な老後は送れないことになる。
もう少し具体的なことは、次回に!
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!

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