小学校の支援員という立場で、子どもたちの指導補助に出向いてくださっている方々のご相談がありました。
お一人目は、経験豊富な方で「まだお若い担任の先生ですが、1年生のクラスに入っています。子どもたちが全然話を聞いていないのに、学習がどんどん進んでいる場面があってその子どもたちのことを先生に伝えて良いかどうか迷っています。」とのことでした。
お気遣いいただきありがとうございます。
この担任の先生は、経験もまだ浅く、きっと子どもたち一人ひとりに目配り、気配りできる余裕はないのかもしれません。
もう一人は、まだ学生さんで「特別支援教育学級の子どもを中心に関わっているのですが、交流学級の担任の先生は全く声を掛けてくれなくて、自分のやっていることが役立っているのか邪魔になっているのか、分からなくて困っています。」とのことでした。
こちらの担任の先生は、もう中堅の先生のようですが、とってもお忙しいのか、支援の学生に声を掛ける余裕が無いようです。
学生さんに、気遣いをさせて申し訳ないことです。
この支援員のお二人はこうして悩んでおられるのですが、もし相手の担任の先生方のこの話をしたら「えっ。ウソ~。気づきませんでした~」となるかもしれません。
そこで、せっかく教室に支援に出向いていただいているのですから、子どもたちのためにもう一歩贅沢なお願いをしました。
担任の先生と比べて、年齢は関係なく、コミュニケーション能力の高い方が、如何に上手く関わっていくのかそこが課題です。
このように感じる能力は、相手への「思いやり」から生じていますから、明らかにどちらもコミュニケーション能力が高い方たちなのです。
このケースは、その高いコミュニケーション能力をさらに高めるチャンスをいただいたと考えるとチャレンジしやすくなります。
最初のケースでは、「先生、子どもたち聞いてませんよ。指導力低いよ~」(普通、こんな直球を投げることはしないと思いますが…)ではなく、「先生、〇〇さん、話が聞けてなくて、困っていましたよ。」などと伝えてみるのです。
学生さんのケースでは、「先生!私はこれでいいんですか!?」ではなく、「先生、〇〇さんの支援なんですが…私困っていて…」と…こちらから相談を持ち掛けてみるのです。
想定外の反応があるかもしれませんが、それもまた良し!面白いですよね。
担任の先生方のコミュニケーション能力が高く、常に支援員の方々とも上手くやれるようであれば、素晴らしいことですが、人は皆それぞれです。
こうした出会いも、実はとても貴重なもので、自分を磨いてくれるようです。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
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