一昨日は、広島県F市に小学校の実習訪問に出向きました。
今回の実習生にとっては母校実習ですから、こちらも自宅から通勤できることと、そしてやはり自校の卒業生の立場ですから、安心でもあります。
実習生Gさんの実習クラスは、1年生でした。
地域によっては、コロナウィルスの影響で実習訪問自体をお断りになる学校もありますので気を遣いましたが、マスクや消毒などの配慮の上、短時間でしたがクラスに入れていただき、算数の授業参観をさせていただきました。
実習生の授業そのものは、ご担当の先生や校長先生からご指導をいただけると思いましたので、私は、教室にある子どもたちの掲示物や勉強している姿勢から、プロフィールの読み取りをさせていただきました。
1年はまだまだ幼いので、自分の困っているところや特性を正直に、表現してくれますからプロフィールの読み取りをする上では助かります。
このクラスの一つの特徴としては、低緊張で姿勢がグニャグニャしている子どもたちや、自分の世界に入ったまま授業に集中できない子どもたちが比較的多いクラスでした。それほど激しい困り感ではありませんでしたが、担任の先生としては、4月の学年当初は大変ご苦労されたことが推察されました。
それでも、担任の先生の学級経営の力量が高いので、子どもたちは落ち着いて学べるように成長していました。その安定した学級経営に乗せていただいて実習生の授業も何とか成り立っているというところでしたが、実習生がそのことに本当に気づくのは、自分が一から担任として学級づくりをしてからになります。
つまり、教育実習は言うまでもなくとても大切です。しかし、授業をするという経験としてはOJTになりますが、学級づくりという点ではOJTとして機能していないということを心に留めておかなくてはなりません。
人間はすべからく、初めてのことはできませんから、新卒の先生方のクラスがなかなか上手くいかないのは、当たり前のことと言えます。
教師としての本物の力をつけていくのは、実際に現場に出てからです。
実際にやってみなければ、力量は高まらない。きっと世の中全般そうなのだろうと思います。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
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