実習訪問から…「2-0=4」

今、まさに小学校教育実習訪問の季節です。

某小学校の2年生のクラスで実習をさせていただいている女子学生から、以下のような相談がありました。

『算数の授業をさせていただいたとき、ある男の子が手を挙げたので当てたら「2-0=4」と答えたんです。そしたら周りの子どもたちから「そんなはずはない!」「それはおかしいやろ…」と授業中に騒然としてしまって…収拾がつかなくって困りました。あんな時はどうすれば良いのか…』

授業中、立ち往生している実習生の姿が目に浮かびます。

最初その子どもは、デジタルの数字と数や量の概念が上手く結びついていない認知の課題があるのかなと考えたのですが…さらに話を聞いていくと…その子どものノートにはちゃんと「2-0=2」と書いてあったとのことでした。

そうなると、この場合は認知の問題ではなく、ある意味典型的な「みてみて行動」です。

可愛らしい教育実習の先生が、教室にやってきたので、何とか注意を引こうと間違えた答えを発表したのだろうと推察します。

ベテランの先生方であれば、子どもたちとの関係の中で明るく笑い飛ばして、授業を進めていくこともできるのでしょうが、実習生となるとそうはいきません。

でも実はこのような経験をするためにこそ、教育実習に出向かせていただいているのです。

現職の先生方のようなレベルの高い授業や、子どもたちとの見事な関わりをやって見せるために出向いているのではありませんから、安心して「上手くいかないこと」、「失敗のような経験」をたくさん積み重ねてほしいと思います。

七転八倒するかもしれませんが、子どもたちと一緒に、何とか少しでも上を目指してチャレンジすることで、力が養われます。

教育実習の値打ちはここにあります。

笑顔で 元気に 逞しく!

ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!

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