学級づくり計画案から①<手だて≠子どもたちの行動目標>

かつて某小学校から「学級づくり」計画案という資料をいただきました。

以下は、その資料の高学年のあるクラスの「3.めざす集団に近づく手だて」という部分の抜粋です。

3.めざす集団に近づく手だて(具体的に書くこと)

〇思いやりの心をもって友達と接する

〇周りを見て行動する…TPOを意識して

〇責任感を持つ…委員会活動、クラブ活動、掃除等

〇何事も意欲的に…委員会、クラブ活動、サイレント清掃等

いかがでしょうか。お気づきになられたでしょうか?!

そうなんです。教師の「手だて」が書かれているはずなのに、すべて子どもたちの行動目標になってしまっているのです。

子どもたちの「思いやり」の心を育むために担任としての私は何をするのか?!

子どもたちが「周りを見て行動できる」ようになるために担任としての私は何をするのか?!

子どもたちが「何事も意欲的に取り組む」ようになるために担任としての私は何をするのか?!

もし、「思いやりを持ちなさい!」「周りをよく見て行動しなさい!」「何事も意欲的にやりなさい!」と子どもたちに口酸っぱく言いますなどが手だて(?)だとするならば、確実にクラスは壊れていくでしょう。

特に、子どもたちの行動目標にしてしまうと、先生方の健康な脳は、ますますできていないことばかり見つけてくれますから、怒ったり叱ったりが増えてしまいます。

そして、それらは指摘や説教であって「*指導」ではないからです。

*指導とは目標や目的を示して、導いていくことで寄り添う姿勢が基本です。

まずは、子どもたちが「思いやりを発揮している」や「周りを見て行動する」、「意欲的に取り組んでいる」場面を具体的に想定してみることです。

例えば、算数の授業のどんな場面で?清掃の時間のどんな場面では?委員会活動でのどんな場面で?etc.

それらのイメージが具体的できなければ、子どもたちへの手だての打ちようがないのです。

それでは、続きはまた!

笑顔で 元気に 逞しく!

みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!

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