研修に出向く某中学校の音楽の指導案を見ています。
指導案は、それぞれの地域、学校、領域の特性があって千差万別なのですが、学習の展開の部分は原則、「学習活動」「指導上の留意点」「備考」の三つに分かれています。
この中学校でも「学習活動」「指導上の留意点」までは同じですが、そのあとが「支援が必要と思われる生徒」「UDの手立て」の4項目になっています。
そして、「UDの手立て」に書かれている具体的な内容も、「歌詞を提示」「写真を提示」「映像を流す」など分かりやすい視覚支援の部分や、「身体を動かして考える」や「立たせる」などがありました。
なぜ?「身体を動かして考える」や「立たせる」がUDの手立てになるのかと言えば、一つは「覚醒レベル」の調整があります。子どもたち一人ひとり覚醒レベルが違いますから、多動で動き回っている子どもは覚醒レベルが高すぎことがあります。一方、自分の世界に入り込んでボーっとして必要なことに集中できない子どももいるわけです。
「身体と心は一つ」ですから、動くことで子どもたちの「覚醒レベル」が整うということです。つまり、動きたくて我慢している子どもたちは立つだけでも助かります(立つと座るので2回も動けます)し、マイワールドでボーっとしている子どもも、周りが動くし自分も体を動かすことで目が覚めるということです。
この中学校には、平成28年度から出向いています。異動により校長先生は3人目の方です。にもかかわらず、これ程継続的に取り組んでおられる中学校は、本当に貴重です。先生方のユニバーサルデザイン教育への視点も、実践も日々進んでおられることに敬意を表したいと思います。
それでは、また!
笑顔で 元気に 逞しく!
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