先生方の研修後の感想から③<こうでなくてはならない、というプレッシャーが…>

さらに、もうお一人ご紹介します。

こうでなくてはならない、というプレッシャーがあり、仕事にいつも追いかけられている感じがしています。それでも、「笑顔でやさしい言葉をかけたり、かけられたりするとホッとするのは、そういうことだったんだ。」と理解できたような気がします。ありがとうございました。(原文のまま S先生:男性)

真面目な学校の先生方にとって「~であるべき」「~でなくてはならない」という考え方は、気がつけばいつの間にか、身に染みついてしまっているかもしれません。

これも、私が言う「ちゃんと病」の一種です。

「真面目」であることがダメだと言っているんではありません。学校の先生方が真面目であることは、日本の宝だとさえ思っています。

だからこそ、気をつけなければならないのは「中学生は〇〇であるべき」とか「小学校の高学年は〇〇でなければならない」という思い込みです。

それは、正しさのあまりに気づきにくいのですが、「押しつけ」であったり、「同調圧力」であったりします。

「~であるべき」や「~でなくてはならない」という考え方がベースになると、互いにけん制し合うことになりますし、そこから外れた人はその集団からはじきだされ、結局はそれぞれが孤立していきます。

そしてそれは、「いじめ」の温床にもなるのです。

「笑顔でやさしい言葉をかけたり、かけられたりするとホッとするのは、そういうことだったんだ。」と書かれていたのは、このような見えにくいプレッシャーが、職場全体にかかっていたということだと思います。

そうではなくて、「~であろう」「~でありたい」と考えられると、それぞれが尊重され協調の道が開けます。

そしてもっと大切なことは、「子ども理解」、「自己理解」を脳科学や心理学、発達の視点で進めていくと、なぜ困っている子どもたちが「~できない」のかや、自分がなぜ「~するべき」と考えがちなのかがわかるようになり、今よりさらに優しくなれるのです。

それでは、また!

笑顔で 元気に 逞しく!

みんなで一緒に、ステキなクラスをつくりましょう!

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