健気な4人の2年生から…「困っている子どもたちへの関わり方の基本」①

もし子どもたちが何らかの困り感を持っているとすれば

叱れば叱るほど、悪循環になっていきます。

少し冷静になって考えると

遺伝子レベルで困っている子どもたちに、

感情で対処しても、プラスの方向に進むはずはないことは

理解できると思います。

そこで、困っている子どもたちへの関わり方の基本の一つ目。

一つは毎日、良い行動を共感して(嬉しいという表現)

こつこつと、適切な行動を強化していくことです。

心理学的に言うと、注目した行動は強化されるので、

集団の中で、マイナス行動を叱るという形で注目すると

益々、その行動は強化されるということです。

例えば、朝教師に行くと、床に寝転がっているAさんが目に入りました。

クラスのみんなの中で「こら、行儀が悪いでしょ!」と

厳しく叱ったとします。(集団の中で注目しました!

もし、クラスの中に*愛着不足の子どもが他にも居たら、

(*愛着については後日、詳細を書きます。)

あのようにすれば、自分も先生に関心を向けてもらえるのだと

学んでしまいます。

恐らく次の日には、Aさんとその次に相手をしてほしいBさんの

二人が教室に寝転がっていることになります。

さらに、次の日には…

こうして、モグラ叩きが始まります。

つまり、健康な危機管理の脳が気づいてしまう

困っている子どもたちのマイナス行動に

先に反応してしまうのではなく、

不適切な行動をしていない他の多くの子どもたちの様子を

先に適切に評価しなければならないのです。

例えば、

「今年のクラスはすごいね、

 朝だってちゃんと座って待ってくれてるもんね。

 先生うれしいなぁ。」

これができるようになるまでは、相当な鍛錬が必要です。

何しろ、脳の危機管理の仕組みに逆らうのですから…

それでは、続きはまた!

笑顔で 元気に 逞しく!

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