保育関連の新任の先生方の研修依頼がありました。
事前に新任の先生方にアンケートをとられたそうで、そのアンケート項目の中に「今、保育実践や人間関係などで悩みがありますか?」というものがありました。
回答として、お一人の先生が「グレーの子に対するかかわり方に試行錯誤しています。」と書かれていました。
所定の機関で診断を受けているのではなく、明確に発達障害なのかが分かりにくいグレーゾーンの子どもたちのことを言っているのだと思いますが、発達の特性はそれこそ十人十色、千差万別ですから、実は私たち全員がグレーゾーンなんです。
発達の基準として例えば「自閉度」を縦軸に、「知能指数(IQ)」を横軸にとったとしても、どこからが自閉症ですというような明確な線引きは無く、スペクトラム状態であり全員がどこかに入っていることになります。
それこそ、診断がついていないだけで、私も含めてみんなそれなりに個性的な人たちばかりです。
つまり、全員違う人ですから、似ている点はあっても、同じ関わり方が通用することもあるし、通用しないこともあるということです。
さらに、同じ人でもその日の状態によって、同じ関わり方が通用することもあるし、通用しないこともある。
そういうものですから、完璧を求めず、できるだけイライラせず、笑顔で乗り切っていきましょう!
このように、教育や保育の現場って、試行錯誤(アドリブ)の連続になります。
そういうものですし、それで良いのです。
例えば、子どもたちが困っている所を表出している時も、何でこんなに上手く関わっていくのだろうと感心するベテランの先生方も、最初から引き出しの中に多様なスキルがたっぷり入っていたわけではありません。
そのようなステキな先生方は、子どもたちとの日々のやりとりの中で、困ったなぁ、イヤだなぁと思うようなことからも、着々と学んでおられるのです。
そのような姿勢で生きていると、様々な日々の試行錯誤の繰り返しによって、貴重なスキルが経験として自ずと蓄積されています。
つまり、今日のゴタゴタ(?)も、日々実力アップにつなげることができます!
笑顔で 元気に 逞しく!
ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!
コメント