ルール作りのコツ②

今日が始業式の学校も多いと思います。

学級づくりにおいて、1年で一番大切だとも言える初日を上手く過ごせたでしょうか?

「黄金の三日間」であれば、明日もまだ何とか間に合います!

顔晴って前進しましょう!

さて、今回も「生活のルール」についてです。

「朝の会」も「終わりの会」もメニューは、原則自由です。

朝の挨拶や様々な連絡などは、必須でしょう。

後は、歌を歌ったり詩の朗読をしたり、学校によっては全校での朗読タイムがあったり、ちょっとした学習もするクラスもあるでしょう!

自由な中に何を取り入れるのか、そのような小さなことがそのクラスの雰囲気や色をつくっていきます。

さて、次に「終わりの会」をどうするのか?!について考えてみたいと思います。

講義の中で学生に小・中学校時代の「終わりの会」のメニューについて尋ねてみると、「反省タイム」というのが出てきます。

パターンは主に以下の三つです。

A.今日、良かったこと、悪かったこと両方を振り返る

B.今日、良かったことだけ(MVP,MEPなど)を振り返る

C.今日、悪かったことだけ(困ったこと、嫌だったことなど)を振り返る

10年程前は、AパターンとBパターンがほぼ同数に近かったのですが、最近はBパターンの方が増えて優勢になってきました。

さすがに、Cパターンは少ないですが、100名ほどの学生の中に(数年に)一人か二人混ざることがあります。

やはり、昨年度の学生の中にもCパターンを経験した学生が居て、思い出としては辛そうでした。

私も個人的には、Bパターンで良いのではないかと思っています。

なぜなら、「反省」というものは、その対象となる出来事について振り返って、心から良くなかったなとか、改善しなくてはと思わない限り、本当の「反省」にはならないと思うからです。

「終わりの会」で繰り広げられる場面は以下のようです。

日直さん:「今日嫌だったことを発表して下さい。」

Aさん:「今日Bさんに意地悪をされました。」

日直さん:「Bさん立ってください~。反省してください~。」

Bさん:「ごめんなさい~。(ふてくされて…<(_ _)>)」

これは、反省でも何でもありません。

教頭時代、保護者の方からあるクラスの苦情の電話をいただいた時、電話を替わった担任の先生が「終わりの会で指導したんですが…」と言うセルフを聞いて愕然としたことがあります。

これら一連の終わりの会でクラスのみんなの前で、恥をかかせることが指導だと思っていたことに対してです。

厳しい言い方をすると、終わりの会で反省をさせて指導したというアリバイを作っただけです。

本当の「指導」とは、子どもたち自身がこれはまずかったかなぁと心から納得するような丁寧さが必要です。

後からクレームが来るような内容については、ちゃんと家庭訪問をして説明する必要があります。

このような、大切なところで手を抜くと、働き方改革どころでは無くなってしまいます。

大切な終わりの会の大原則は、『何が何でも笑顔で帰す!』ことです。

今日一日色々なことがあったけど、「成長したかもな」、「楽しかったな」などと笑顔で家に帰すことが大切です。

特に初日はめちゃくちゃ大事です。

始業式から帰った子どもたちに、保護者が最初に掛ける言葉は決まっています。

「先生誰?どんな人?」

初日から、大きなハンデを背負っては、後々のクラスづくりに保護者の協力を得ることも難しくなります。

保護者のご機嫌をとりましょう!というのではなく、保護者と協力しなければ、子どもたちの成長が妨げられるからです。

笑顔で 元気に 逞しく!

ステキな学校・学級をつくるため 自分の歩幅で、前進していきましょう!

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