ユニバーサルデザイン教育の現状から①

私がとてもお世話になっているSさんから、貴重なご質問をいただきましたので、少しユニバーサルデザイン教育の現状について書かせていただこうと思います。

質問:

・教育現場のユニバーサルデザインの取り組みは全国的に広まっているのでしょうか?

・学校毎などでかなり温度差はあるのでしょうか?

結論から申し上げますと、ユニバーサルデザイン教育の理念は平成28年に施行された『障害者差別解消法』による法制化の元、言葉そのものは認知され全国に広まっているはずです。

一方、これは様々な所に研修に出向かせていただいている私の実感として、ユニバーサルデザイン教育の理念に基づいた実践が広く行われているかと言いますと、まだまだ昔ながらの集団重視、協調性依存度の高い旧態依然の教育が行われていることは否めないと感じています。

つまり、ユニバーサルデザイン教育に関する実践については、地域、学校、個人それぞれにその理解度や温度差は大きいと思っています。

例えば、ユニバーサルデザイン教育に関心を持っていただいた中学校の研修に出向かせていただいても、同一校区の小学校の方が、関心がなかったり、その逆もあったりしますから、同一校区内であってもなかなか校種間の連携が進んでいないことも多いようです。

勿論、小・中が一体となって取り組んでいる地域もありますので、これからも微力ながらサポートできればと思います。

さて、目の前の一人の子どもの教育に携わるのですから、その子どもの成長を考えた時に、その子どもの特性を理解し、より良い教育や保育を提供することが我々教育に関わるものの使命であり良心でもあると思います。

しかしながら、校種や教科、学級経営の都合などの大人の事情で、子どものたちにユニバーサルデザイン教育の視点での教育がまだまだ進んでいないことには、教育に関わるものとしての責任も感じています。

どんな世界でも、理念を理解することと実践することの間には、大きな距離があるものです。

やはり、時間も手間もかかると思います。あきらめずに前進しましょう!(自分に言い聞かせてる!?)

それでは、続きはまた!

笑顔で 元気に 逞しく!

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