先進国の中で極端に教育にお金を使わない我が国ですが、2020年11月末日、16年ぶりとなる定数改善計画の策定をH文科大臣が明言したことで、長期的な計画を立てて義務標準法の改正による30人学級の実現を目指す文科省の姿勢が明らかになりました。
「子どもたちは国の宝、日本の未来を創るのは今の子どもたちだ」と口で言うのは簡単です。コロナウィルスの影響という強烈な負のパワーによってやっとこさ重い腰を上げたのかと思っていますが、喜ばしいことではあります。
教師が1クラスの人数が減って楽をするんだとか、私の若い頃は45人学級だったんだではなく、個に応じた指導が認められる良い時代になり、一人ひとりきめ細かな指導・支援が求められる困っている子どもたちのために必要なのです。
本来はコロナウィルスの影響などに関係なく、本当はヨーロッパ諸国並みに1クラス15人定数にすべきです。
但し、1クラスの定員が15人になったからと言って、ユニバーサルデザイン教育が推進され、上手くいくのかというとそうではありません。
インフラや条件が整っても、実際に子どもたちと関わるのは先生方ですから、こちらの力量を同時に上げていかないと、結局何をやってもダメになります。
例えば、学習指導要領は10年毎に改訂されますが、理念そのものは、憲法や教育基本法に基づいて作成されていますから、いじめや体罰を増やそうというようなおかしな内容は全く見受けられません。常にその時代のニーズを反映して考えられたものになっています。
理念が立派で現場の先生方が一生懸命に取り組んでも、ユニバーサルデザイン教育が進みにくい現状やいじめや体罰などの課題が、解決に向かわない要因の中には、これまでも書いてきたように、実行するのが難しい要因(困っている子どもたちの特性と集団づくりとの矛盾や脳の危機管理の仕組み等々)がそこにあるからでしょう。
微力ながら、それらを乗り越えていくためのお手伝いができればと考えています。
それでは、続きはまた!
笑顔で 元気に 逞しく!
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