デジタルの数字と量の操作

今回の授業内容としては、繰り下がりのある計算の仕方を(教科書にあるサクランボ計算を使いながら)説明することが求められました。

IT機器を活用した授業ということで、子どもたち一人ひとりが持つiPadとディスプレイを連動させることで、一人ひとりの回答が画面に映し出されるので、誰がつまづいているのかも一目でわかりますからアナログで巡回指導する時も、困っている子どものところにピンポイントで動けるので、教師にとっては効率的だとも感じました。

一方、授業を公開していただいた1年生のクラスには、教室内の掲示物を見る限り「ボディイメージが十分ではない」こと、「アウトプットの量が極端に少ない」ことなどから、少なくとも3名の子どもたちは、学習内容である繰り下がりのある計算の理解に苦労するだろうと推察できました。

まさに、今回のような計算の仕方を考えて説明するというような「問題解決型」の授業は、学習力のある子どもたちにとっては取り組みやすいのですが、困っている子どもたちにとっては、おそらくチンプンカンプンであったかと思います。

特に困っている3人の子どもたちにとっては、デジタルである数字と量が十分に体得されていないと推察されるので、13と書いてあっても、1と3という認識なのかもしれないのです。

つまり、十進法の桁が体得されていないので、繰り上がり、繰り上がりのある計算になると一気にパフォーマンスが落ちるのです。

この後、桁の大きな例えば「2021」何て言う数字が出てきたら、見たことない数字やなぁ。覚えないといけないなぁとまるで新出漢字のように感じている可能性があります。

一方掛け算は九九表ですから、覚えていれば何とかなることもありますので、「九九ができても計算ができない」という、何で?何で?ということになってしまうのです。

つまり、1年生の1学期までに、どれくらいデジタルの数字と具体的な量を操作してきたのかという経験の蓄積が必要なのです。

今回の授業では、ブロックを使っておられましたが、そのために有用な教具が「百玉そろばん」になります。

続きは次回に!

笑顔で 元気に 逞しく!

みんなで一緒に ステキなクラスをつくりましょう!

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